株式会社小野組|土木・インフラ・地域建設業

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4-08-2023

見えないところを、見てみたい

見えないところや、見られないところ…
(↑↑この言葉の違い、ちょっと微妙ですが…)
だからこそ~、気になるんです♡
見たい、聞きたい、知りたーい!
総務・高橋…「今度は何を企んでいるの?」って^^

今年の3月に、『地鎮祭』を見てみたいなぁ♡とお邪魔していたマンション新築工事の現場。
(その時の取材記事はこちら→【工事のスタートラインーいつもここから】
着実に工事が進んでいます。
その現場を上の方から撮った写真です。
↓↓↓

実は取材後も、離れた場所にいるわが子のように(?!)後ろ髪を引かれまして、
工事の進捗が分かる写真を現場からこっそり送ってもらっていました。
地盤改良が進みまして~これから7月に入ると、もしや!?
いよいよ基礎工事が始まるかも…
そんな予感とともに「マンションの基礎ってどうなってるのかな~♡」、
「普段はなかなか見られないよな~♡♡」、
「上の部分を作りはじめたら、基礎はホントに影も形も見えなくなっちゃう?」などなど、
思いは募るばかりに。

そうこうしているうちに…突然、
『高橋よ、行ってこい!』と~神の声✨(否、BOSSの声)が聞こえました。
(幻聴ではありませんよ~ また実際はもっと優しく丁寧なお声掛けを頂きました♡どうかご心配なく^^)
さらに、基礎を見るなら配筋が良いよ!との耳より情報まで頂き、
「ここぞ!」のタイミングでお邪魔して参りました。


そんなわけで、またお邪魔したのはこちら↓

一棟入魂!の現場といえば、関東支店アーキテクチャーグループの磯谷哲平さんが現場代理人を務める現場。東京都荒川区西日暮里のマンション新築工事です。

早速現場へ。

最初に目に入ってきたのは、前回の取材で地鎮祭を行っていた…その地中4メートル。
足元に広がる大きな空間で、沢山の鉄筋と格闘する協力会社の皆さんでした。

じつはいま見ている写真では見えない部分もあり、なんと地中25mまでの長さの杭があるそうです。
それから、特に圧巻だったのはこちらの部分↓↓↓

鉄筋ではなくて、まるで「編みもの」のようです!隙間がほんとうにわずかです。

なんて緻密で美しいのでしょう。。。ずっと見ていたくなります♡

ちなみにこの工事では、基礎だけでなんと20トンもの鉄筋を使うそうです。

ところで、この鉄筋をよーく見ていると↓↓↓

太いのと、細いのがあります。どうして~(・・??
大人の社会科見学中の総務・高橋…現場担当の磯谷さんへ恐れ知らずに質問したところ、丁寧に教えてもらうことができました。

太いのは【主筋】といって、曲げや引張の力はこの主筋が負担するそう。
細いのは【帯筋】といって、せん断力を負担する鉄筋です。鉄筋がバラバラにならないようにしたり、内部のコンクリートを拘束する効果もあるそうです。
なるほど~、人のからだみたいに様々な役割をする骨や筋が集まって、強い躯体が出来上がるのですね^^

ところで、この現場のもう一つの見どころをご紹介いたします。
下の写真にヒントがあります。

グリーンの十字マークの安全旗…見つけましたか?そうです。その安全旗の、すぐ左手です。
灰色の電柱?!…では、ありませんよ~これを見上げてみましょう↓

わ~~~ぁ!少し見切れてしまうくらいの高さ!!

これですー! 『タワークレーン』
はたらく車シリーズが好きな総務・高橋。こちらについても、根ほり葉ほり、聞きたーい!

Q .運転手さんはどこにいるの?あの赤いところでしょうか?
A.運転手さんは、クレーンに乗っているのではなくて、地上にいます。操作はリモコンで行われます。

リモコンで操作するとは…、そのほうが難しそうに感じます。

Q.クレーンは今の高さがMAXでしょうか?
A.これから建物ができる過程で、その高さに合わせて、もっと高くなります。

Q.どうやって高くするのでしょうか?支柱みたいなところを見ると、今が高さのMAXのようにも見えますが…
A.マスト(支柱)にはよく見ると、つなぎ目があります。マストを載せて、少しずつ継ぎ足していって、高くのぼっていきます^^

なるほど。今ここにある姿だけを見てると、そういう過程があることは想像もつかないですね~。
タワークレーンには、もっと大きなものや色々な種類があるそうですが、この工事現場にあるのは、こういうものになるそうです。

さて、この西日暮里のマンション。一体どんなマンションになるのでしょうか。
ちらっとご紹介します。

地上14階建て、外観は写真のようなマンションが出来上がる予定です。

14階建て…かなり大きいイメージですが、難しさや大変なところはあるのでしょうか。
9階建てだった前の現場・両国のマンション新築工事とは違うこともありますか。

『やることは一緒なんです。でも今回の現場では、電車の線路がすぐ横を通っているので、ものが飛んでいかないよう、細心の注意を払います。また高くなればなるほど、風が強くなりますし、資材の吊り上げに多くの時間もかかります。もちろん作業する私たちの昇り降りも大変になります。』

それから工事は、いつも順調に進むわけではなく、予期せぬ埋設物が出てきたり、資材が思ったように入ってこなかったり、コンクリートの予約が混んでいたり…その時々で想定外のハプニングがあったり…思い通りに行かないこともあることが分かりました。

きょうも全国のそれぞれの工事現場で、様々なドラマがあるはず。現場で懸命に工事と向き合う人たちのお一人お一人が、「ヒーロー(英雄)」なのだと感じずにはいられませんでした。

今回の取材(大人の社会科見学?!)も、
たくさんのワクワクとソワソワにお付き合い頂いた温かい時間でした。
今後の工事の進捗も楽しみです♪