工事のスタートライン—いつもここから。
工事が始まる前に行われる儀式があります。それは「地鎮祭」と呼ばれるもの。マイホームを建てたことのある人なら、もしかするとご存知かもしれません。私たち小野組においても、建築や土木工事が「いよいよ始まるよ!」というタイミングで行っています。果たしてどんな雰囲気で、どういう風に執り行われているのか?!・・・現場に携わる社員だけが知る「地鎮祭」をご紹介いたしましょう。
地鎮祭とは
この取材にあたって、小野組の地鎮祭へは初参加の取材班。「当日は襟付きのジャケットスーツに、襟付きのワイシャツを着用のこと」との、お達しがありました。『えっ?!いきなりハードル上がります~(ドキドキ)』と、緊張感が高まり胸騒ぎがしたのは言うまでもありません。
ところで地鎮祭とは、本来どんな儀式なのでしょう。地鎮祭には3つの意味があります。①その土地の神様へ工事を行うことのご挨拶、②工事が無事に終えられるように安全祈願、③そこに住む人や建物を利用する人の繁栄をお祈りすること・・・で、古くは「日本書紀」に地鎮祭が行われていた記述があるそうです。
なるほど。そう思うと、地鎮祭は古来から、とても重要な意味のあるものですね。だからこそ「細心の注意を払って、気を抜かない!」。そして「不手際があったら、その工事は上手く行かない」、そこまでの覚悟で挑むのだそうです。これが私たち小野組の地鎮祭スタイルなのです。
地鎮祭の流れ
南を向くように祭壇を作ります。屋外で行うため、強い陽射しや雨などに対応できるよう屋根(テント)を設置することが多いです。
まず参列する方たちは手を清めてから入場となります。
式次第は地域等によっても異なるそうですが、今回はこちらのようです。
1.開式の辞
2.修祓(しゅばつ)の儀: お供え物と参列者を祓い清める
3.降神(こうしん)の儀: 神様をお招きする
4.献饌(けんせん)の儀: 神様にお供え物を奉納する
5.祝詞奏上(のりとそうじょう): 工事の安全を祈願する
6.切麻散米(きりぬささんまい): 土地をお祓いする
7.穿初(うがちぞめ)の儀: 地鎮祭のメインイベント。設計者様が鎌で草を刈り取ったあと、続いて施主様が建築地(盛り砂)に鍬(クワ)を入れます。最後に施工者が鋤(スキ)を入れます。みなさん動作と一緒に「えい!えい!えいっ!」という大きな掛け声が響き渡ります。
設計者様 施主様 施工者(小野組)
8.玉串奉奠(たまぐしほうてん):玉串を神様に捧げる
玉串奉奠(たまぐしほうてん)
9.撤饌(てっせん)の儀:お供え物を下げる
10.昇神(しょうじん)の儀:神様を送り返す。神様をお見送りします。
11.閉式の辞
12.神酒拝戴(しんしゅはいたい): お供え物のお神酒を全員で飲む
神酒拝戴(しんしゅはいたい)
こうしてつつがなく、地鎮祭を終えることができました。
ほっとしましたね。最後はみなさんで、にっこり。ハイポーズ^^
いよいよスタートです。
いよいよ工事が始まります!というスタートラインの地鎮祭。今回お邪魔した工事現場は、東京(荒川区)の西日暮里、マンションの新築工事です。え~小野組、東京、マンション・・・この組み合わせは、もしかするとピンと来るかもしれませんね。
そうなのです。実はOnoNoteの別の記事(東京での挑戦。ハイグレードマンションを建てる。)に登場した関東支店アーキテクチャーグループ磯谷さんと金子さんの先輩&後輩コンビの新たな現場でした。
前回の現場でのワンショットです
今回は14階建てのマンションの新築工事です。嬉しいことに前回手がけたマンションよりも大きな規模となるそうで、これからが腕の見せどころです。現場に携わるすべての皆さんの更なるチームワークが要求されます。今までたくさんの時間を掛け計画を練って、打ち合わせを重ねてきた工事。それが今、形となるためのスタートを切りました。
今後の工事の進捗にも、乞うご期待下さい。どうぞみなさま、お楽しみに^^
この記事を書いた人
2児の母。美味しいものと昼寝が好き。最近サウナにどハマり中
総務セクション 高橋よし乃