東京での挑戦。ハイグレードマンションを建てる。

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小野組では、今、新たな潮流が生まれようとしています。それは、東京における建築事業です。首都圏のマンション需要にこれまで培った技術力で挑み、さらに高みを目指そう――その挑戦のひとつが、デザイン性と品質を追求するデザイナーズ賃貸マンションの建設です。初めてのクライアントと信頼関係を築いて施工を進める、関東支店建築部門の若きリーダー、磯谷さんの挑戦に密着しました。

この記事に登場する人

磯谷 哲平
関東支店 アーキテクチャーG マネジメントリーダー

最大の課題はデザイン性の高さ。

JR両国駅から徒歩5分。利便性と落ち着いた雰囲気を併せ持つその場所で9階建てのマンション建設が始まったのは、2021年7月1日でした。28世帯が入居できる中規模マンションは、デザイン性と品質を追求した住空間を提供する不動産デベロッパーが東京都で展開するハイグレードシリーズです。小野組にとっては初めての受注であったため、これまでの施工会社には負けないという思いで挑みました。

「暮らしを楽しむ上質な空間」というコンセプト通り、同シリーズの最大の特徴は、賃貸物件ながら、デザインに分譲マンションレベルの「こだわり」が求められます。外観はもちろん、ロビーホール、それぞれの部屋でも意匠や仕様、設備にこだわった、デザイン特化型のマンションです。ワンルームが主体ですが、面積や仕様は数タイプあり、また、最上階にはルーフテラスを持つファミリー向けの住戸もあるなど、1棟に様々なバリエーションがあります。そのため受注から約2カ月を掛けて準備を行いました。

スケジュールを見える化。

細部に及ぶこだわりを確実にカタチにするため、私がまず手掛けたのは、施工図・工程表に加えて、綿密な施工スケジュールリストを作成することでした。これは、小さなアイテムひとつひとつまで、打ち合わせ・選定・発注・現物到着・施工予定・実施などの進捗、さらにはそれぞれの担当者・承認者が一目で把握できるもの。

当案件は様々なこだわりが込められ、特殊な技術や工程もあるため、リストは10ページにもなり、作成だけで2日かかりました。それでもこれがあれば、モノの発注や工程がスムーズに進むこと、発注ミスや見落としを防止できることで、遅延の要因を排除することができます。おかげでクライアントや設計事務所、協力会社と共有し、漏れのない施工を進めました。実際、着工から半年で約2週間の工期短縮が実現でき、クライアントに評価していただいております。

クライアントとタッグを組む。

「こだわり」を具現化するため、クライアントとは2週間に一度、数時間を掛けて現場のチェックと私たちとの会議を行います。ここまで現場管理を徹底するクライアントは珍しく、現場は毎回、緊張感に包まれます。また、この時にデザインについての変更がしばしばなされるので、その対応も気が抜けません。

しかしながら、デザイン性、品質性においてより良いものにするための提案にはしっかりと耳を傾けてくれます。また、現地で実際使用する現物のモックアップを作成することにより、仕上りのイメージや大きさなどが事前に分かり、クライアントの要求を認識することができました。打ち合せを進めていくにつれ、クライアントのこだわりや好みが分かるようになり、事前に提案、また利用する人、使う人のことを考えた提案を積極的に投げ掛けることで、信頼関係が築け、お互いに意見を言い合える環境に大きなやりがいを感じています。

都会ゆえのコンパクトさを克服。

都心部での建設には、都会ゆえのコンパクトさという問題が突き付けられます。敷地いっぱいに建物を建設するので、資材保管や現場事務所の用地は敷地内に取れず、資材については必要なものを必要な時に搬入するやり方を徹底しました。また、仮設足場は2階以上を張り出させて作業スペースを確保し、資材運搬用についてはロングスパンのエレベーターを道路サイドに設置。環境に合わせ、臨機応変、創意工夫で乗り切りました。

しかし、狭小地では一般的な方法をあえて選ばないという決断もしました。重機の設置スペースがない工事に適しているタワークレーンは用いず、自走式のラフタークレーンを使ったのです。敷地の一方が交通量の少ない道路に面していたので、そこを活用すればラフターでいけると判断。今までの経験と実績を踏まえ、敷地や道路形状を考慮して事前に計画し、成功に繋がりました。

大手ゼネコンでの経験を活かす。

私は大手ゼネコンで施工管理に関わった後、2016年に小野組に入社しました。前職で培ったマンションやホテル、倉庫など大型ビルディング建設の経験や視点を活かし、現在は関東支店に所属して首都圏で仕事をしています。転職後も現場代理人としての仕事自体は全く同じ。変わったのは、全国転勤や長期出張がなくなったことです。家族と過ごす時間が増えましたし、転勤の負担がなくなって私も妻もホッとしています。

ここで落ち着いて仕事をしていこうという気持ちや時間的な余裕も生まれ、転職後に、一級建築士を取得しました。家族も増えたので当面は関東エリアで仕事をしていきたいと思います。小野組は社員の希望を踏まえて配属してくれるので、心配はしていません。まずはこのマンションの完成まで気を抜かず、工事を進めていきたいと思います。

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