一人ひとりが主役。

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新人から管理職まで、小野組では全社員に対し切れ目のない教育を行っています。内容は一般教養から専門知識・技術までと幅広く、講師は社長を代表とする社内のベテラン技術者、社外の専門家、北陸建設アカデミーや和合館工学舎の講師など多種多様。この教育体制が定まった、その背景を探ります。

この記事に登場する人

大沼 雅文
小野組 執行役員 マネジメントシステムG グループマネージャー

中川 千恵
小野組 マネジメントシステムG 総務S

一人ひとりに寄り添う。

大沼さん:
教育体制を見直そうとしたきっかけは離職者の存在でした。問題は、数ではなく、その理由。若い人が「現場に順応できない」と去っていくのは、当社はもちろん、その人にとっても大きな損失です。そこで、若手を中心に、入社後に感じた不安や疑問を聞くことからはじめました。

「わからないことを誰に聞けばいいのかがわからない」「現場では質問したり、教えてもらうような余裕がない」など、私たちが思っている以上に若い人たちは「不安」を抱え、それを口に出せずに悩んでいたのでした。さらに、ベテラン技術者も若手との距離感に戸惑いを感じていることもわかってきました。仕事は現場で見て覚えるものという、業界の「あたりまえ」から見直さねばと思いました。

まず、短期間だった新人教育を1カ月間に伸ばし、座学だけでなく、フィールドワークとその発表という参加型研修、提携機関の北陸建設アカデミーの建設業界の基礎講座などを取り入れました。また、年の近い先輩社員とペアを組むエンター制度を導入し、現場半日&社内半日を繰り返すことで、知識だけでなく人間関係が築けるようにしました。5月以降は週1回、オンラインで「建設技術者の教養セミナー」を開催、さらに半年に1回、研修担当のマネジメントシステムGにてフォローアップ面談を実施しています。面談をすることで、頑張っていることや悩んでいることをヒアリングし、今後の目標の再設定を共に行うことで、切れ目のない教育体制を作っていきました。

教育体制を変える中で気づいたのは「聞く」ことの重要性でした。話を聞くことで不安に気づけ、早く対応することができますし、体調やストレスを図ることもできます。対面で聞き、話し、一人ひとりに寄り添う育成を行うなか、若い人の定着率がアップしています。

コミュニケーション力を磨く。

中川さん:
「小野組の人は素直で真面目」とよく周りから言われます。それはありがたい評価ですが、もしかしたら、自分から物を言いだせないとか、伝え方が苦手とか、コミュニケーションがうまく取れないからではないのかと感じていました。私たちはその対策にも取り組みました。

入社4年次までを対象とする「若手社員研修」では、部署を超えてチームを作り、自分たちで見つけた課題について解決を探り、その成果をプレゼンするカリキュラムを盛り込みました。結果として、横のつながりができ、コミュニケーション力を高めることに繋がっていると感じます。

さらに、30歳までを対象とする「若手社員ネクスト」の活動においてはコミュニケーション力に加え、人の前で堂々と話すプレゼンテーション力に磨きがかかり、積極性も出てきたように感じています。仕事面でも成長が顕著だと、上司たちも驚いています。

また、幅広いフォローができるように、社内で私を含め2名がメンタルヘルスマネジマントⅡ種を取得しました。直属の先輩や上司ではない人が話を聞く機会も必要だと思ってのことです。どんなことでも気軽に相談してほしいと思います。

地域を守るため管理職も学ぶ。

大沼さん:
コミュニケーション不足は、若手だけでなく、管理職にとっても課題のひとつ。社内はもとより、お客様や協力会社と連携が取れないことは仕事に響きます。そこで、社長が中心となって月2回の管理職研修を実施しました。幹部全員で仕事の目的や意義の共有をどのようにして成し遂げるかを徹底的に話し合ったのです。

また、賞与査定などに関わる人事評価制度の見直しも始めました。教育の成果を正しく評価することは、社員の士気に大きく関わるので、能力や努力をいかに評価するかについて、社内でプロジェクトチームを立ち上げ、1年をかけて決めていきました。

管理職には人事評価制度の運用理解についての研修も実施。社員の自己評価と年に2回の上司との面談で、お互いの目指すところがかみ合うようになり、社内の雰囲気がかなり変わりました。ここは小野組としてのキーポイントになったと思います。

管理職研修が目標を達した現在、教育は、若手対象の研修と、技術・安全などの全社員向け研修の2本立てです。地域に密着する建設業にとって災害対応は使命ですから、小野組では防災士資格取得を進め、社員全員が取得を目指しています。災害時だけでなく、減災への取り組みにこの力を発揮して地域を守っていきます。

会社では「あなた」が主役。

大沼さん、中川さん:
教育は量ではなく、質が重要だと私たちは考えています。一から十まで、手取り足取り教えるのではなく、自主性や自発性を重んじ、一人ひとりの成長を応援しています。

自分で考え、行動する人。言われてから動くのではなく、自分で気づいて準備できる「自律」した人。そういう人材に成長していくための教育を、私たちはこれからも模索し、提供していこうと思います。

今、小野組は変わりつつあります。ベテランも若手も日々学びを大切にし、全社的に話し合いの機会が増えています。個人の可能性を広げ「あなたが主役」の会社を目指して、これからも仕組みづくりに努めていきます。

  1. 学校をつくろう。

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